お金がたりなかった日、
財布の中の軽さが、
やけに現実的だった。
レシートを何度も見返して、
ため息をひとつ。
足りないのは、
ほんの少しのはずなのに、
その「少し」が遠い。
予定外の出費。
重なったタイミング。
言い訳のような理由たち。
頭の中で、
計算を繰り返す。
借りる、という選択肢が、
静かに浮かぶ。
便利な時代だ。
スマホひとつで、
手続きは終わる。
救われるような、
少しだけ怖いような。
お金は、
味方にもなるし、
重さにもなる。
足りないとき、
心まで小さくなりそうになる。
けれど、
足りないと気づいた瞬間に、
私はちゃんと考え始めた。
どう使ってきたのか。
何が必要で、
何が欲しかっただけなのか。
数字は冷たい。
でも、
そこには自分の選択が並んでいる。
お金がたりなかった日。
それは失敗の日かもしれない。
でも同時に、
向き合う日でもあった。
借りるなら、
返す未来を想像する。
その未来の自分に、
申し訳なくならないように。
足りなさは、
不安を連れてくる。
でも、
立て直そうとする気持ちも、
一緒に連れてくる。
財布の軽さを忘れないように、
次の一歩は、
少しだけ慎重に。
お金がたりなかった日、
私は、
少しだけ大人になった気がした。
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