夜は、決断の音を静かに包み込む。
昼間のざわつきが消え、
部屋にはキーボードを打つ音だけが残っていた。
申し込みボタンを押した瞬間、
どこか遠くで歯車が回り出した気がした。
数分後、
「ご利用可能」の文字が画面に表示される。
あっけないほど、簡単だった。
その簡単さが、
少しだけ怖い。
指定口座に入金された通知を見て、
胸の奥に小さな安堵が広がる。
これでひとまず、今月は乗り切れる。
そう思った。
でも同時に、
未来の自分から静かな請求書を受け取ったような、
そんな感覚もあった。
借りたお金は味方だ。
けれど、条件つきの味方だ。
約束を守らなければ、
簡単に重さへと変わる。
返済日をカレンダーに入力し、
毎月の支払い額を計算する。
数字は冷静で、
感情に寄り添ってはくれない。
夜の静けさの中で、
自分の選択を何度も反芻する。
これは逃げだったのか、
それとも必要な一歩だったのか。
答えはまだわからない。
ただ一つ言えるのは、
借りた瞬間から「返す物語」が始まったということ。
キャッシングをした夜。
安心と不安が同じベッドに横たわっている。
天井を見つめながら、
次の給料日を思い浮かべる。
そして静かに心の中でつぶやいた。
次は、もっと余裕のある夜を迎えられますように。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
PR
コータのAmazonページへ
よろしければ、
のぞいてみてください
0 件のコメント:
コメントを投稿