2026年2月15日日曜日

キャッシングをしなかった夜

夜は、いつも少しだけ心を弱くする。

部屋の明かりの下、
スマホの画面を何度も開いては閉じた。

「今だけ」
その言葉がやけに優しく見える夜だった。

お金のことを考えると、
胸の奥がざわざわする。
でも今日は、
そのざわざわを
そのまま抱えてみることにした。

借りれば、
たぶん明日は少し楽になる。
けれどその先の自分は、
どんな顔をしているだろう。

深呼吸をひとつ。

温かいお茶を入れて、
ゆっくりと湯気を眺める。

すぐに解決しなくてもいい。
今夜は、何も動かなくていい。

「借りない」という選択も、
ちゃんと選択だ。

誰にも褒められないけれど、
自分だけは知っている。

今日は踏みとどまった夜だと。

静かな部屋の中で、
小さな誇りが、
ほんの少しだけ灯った。

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