2026年3月2日月曜日

キャッシング、ちょっと待ったその一歩

その一歩は、とても軽い。
ATMの前に立ち、画面に表示される選択肢。
指を伸ばせば、すぐに完了する。
便利とは、ここまで速いのかと感心する。

でも、そこで「ちょっと待った」が入る。
心の中の審判が、笛を吹く。
ピピーッ。
試合は一時停止だ。

本当に今か。
今日じゃなきゃダメか。
それは必要か、それとも気持ちの焦りか。

さっきまで「まあいけるやろ」と思っていたのに、
急に数字が現実味を帯びてくる。
未来の自分の顔が、うっすら浮かぶ。
あの人、わりと真面目なんだよな。

もちろん、使うこと自体が悪ではない。
本当に必要な場面もある。
でも「なんとなく」で踏み出す一歩は、あとで少し重たくなる。

深呼吸して、もう一度画面を見る。
ボタンは逃げない。
焦らなくても消えない。

今日は、一歩引いた。
何もドラマは起きない。
でも、静かに自分を守れた気がする。

キャッシング、ちょっと待ったその一歩。
その数秒の間が、案外いちばん大事なのかもしれない。
便利さの前で立ち止まれるなら、まだ大丈夫だ。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます

PR
楽天市場

よろしければ、
のぞいてみてください

0 件のコメント:

コメントを投稿