「今月だけ、ちょっと借りてしのごう」
そう思ってキャッシングを使ったのに、気づけば来月も、その次の月も同じことを考えている。この状態は、決して珍しいものではありません。
意志が弱いからでも、だらしないからでもありません。「今月だけ」が続いてしまう人には、いくつかの共通するパターンがあります。この記事では、そのパターンを整理して、抜け出すための考え方をお伝えします。
なお、この記事は借入をすすめるものではありません。借りる前・借りている最中に、一度立ち止まって考えるための材料としてお読みください。
1. 「原因」ではなく「今月の不足分」だけを見ている
「今月は急な出費があったから」「今月は飲み会が多かったから」。理由はその都度もっともらしく見えます。
ただ、毎月何かしら理由があるなら、それは「特別な出費」ではなく毎月起こる出費です。
冠婚葬祭、家電の故障、帰省費用、年払いの保険料。こうした出費は、頻度こそ低くても、1年間でならせば必ずどこかで発生します。「今月だけ」と感じているのは、実は年間で見れば想定できた出費かもしれません。
2. 収支を「月」でしか見ていない
「今月だけ」が続く人は、家計を1か月単位でしか見ていない傾向があります。
- 今月の給料日まであと何日か
- 今月の引き落としはいくらか
- 今月の残りはいくらか
これだけを見ていると、毎月のやりくりがその場しのぎになります。年間の支出(税金・保険・車検・帰省・家電の買い替えなど)を一度書き出してみると、「毎月いくら積み立てておけばいいか」が見えてきます。
3. 「返済額」しか意識していない
借入をしていると、意識が「今月の返済額はいくらか」に向きがちです。
けれど、本当に確認したいのは次の3つです。
- 借入残高はどう推移しているか
- 返済額のうち、元金に回っているのはいくらか
- このペースだと、完済はいつになるのか
毎月の返済額が小さいと、負担は軽く感じます。しかし、その分だけ元金が減るスピードは遅くなります。「毎月ちゃんと払っているのに残高がほとんど減らない」という状態は、この形で起こります。
4. 「借りる」ことへの心理的ハードルが下がっている
初めて借りるときは、緊張や抵抗感があるものです。ところが、一度経験すると「意外とスムーズだった」「思ったより簡単だった」と感じます。
スマホで完結し、手続きも短時間で済む今は、借りる心理的コストが非常に低くなっています。この手軽さは便利さでもありますが、「今月だけ」が「今月も」に変わりやすい理由のひとつでもあります。
5. 「返せるはず」という未来への期待が大きい
- 来月はボーナスが出る
- 来月は残業が増える
- 来月は臨時収入がある
未来の収入に期待して借りるのは、自然な発想です。ただ、その期待が毎月続いているなら、少し慎重に見直してみる価値があります。
期待していた収入が予定通りに入らなかったとき、返済と生活費のバランスは一気に崩れます。「来月には何とかなる」は、実際には何も変わっていないことの言い換えになっていないか、確認してみてください。
6. 誰にも相談していない
意外に大きいのがこれです。
お金の悩みは、家族にも友人にも話しづらいものです。ひとりで抱えているうちに、「借りて乗り切る」以外の選択肢が見えなくなっていきます。
「今月だけ」を終わらせるためにできること
固定費と年間支出を書き出す
まずは現状把握です。毎月の固定費と、年に数回発生する支出をすべて書き出します。「今月だけ」の正体が見えてきます。
「使える上限」を先に決める
給料が入った時点で、生活費・貯蓄・返済に振り分けます。残った分で暮らすのではなく、使える範囲を先に決めるのがポイントです。
借入残高と完済見込みを確認する
契約している会社のアプリやマイページで、残高と返済シミュレーションを確認しましょう。数字を見るのは勇気がいりますが、現実を知ることが最初の一歩です。
「借りる前の一晩ルール」をつくる
借りたいと思ったら、申し込む前に一晩置く。翌朝になっても本当に必要なら、そのとき改めて考えます。衝動的な借入を防ぐ小さな工夫です。
ひとりで抱えず、相談窓口を使う
返済が苦しいと感じたら、早めに専門の窓口へ相談してください。
- 日本貸金業協会(貸金業相談・紛争解決センター)
- 法テラス(日本司法支援センター)
- 各自治体の消費生活センターや生活困窮者向けの相談窓口
相談は無料のところが多く、借入の整理方法(任意整理など)についても情報を得られます。返済が遅れてから動くより、余裕があるうちに相談するほうが選択肢は多くなります。
まとめ
「今月だけ」が続いてしまう人には、次のような共通点があります。
- 毎月の出費の「原因」を見ていない
- 家計を月単位でしか見ていない
- 返済額だけを意識し、残高を見ていない
- 借りる心理的ハードルが下がっている
- 未来の収入に期待しすぎている
- 誰にも相談していない
もし当てはまるものがあっても、自分を責める必要はありません。気づけた時点で、すでに一歩進んでいます。
キャッシングは、使い方次第で生活を助けてくれる手段です。ただし、毎月使い続ける前提の道具ではありません。「今月だけ」が続いていると感じたら、それは家計を見直すタイミングのサインです。無理のない範囲で、できることから始めてみてください。
※キャッシングは借入であり、返済の義務があります。ご利用は計画的に、返済能力の範囲内で行ってください。
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