はじめに|「クレジットカードを持たない若者」は本当に増えているのか
「今どきの若い人は、クレジットカードを持たない」という話を耳にすることがあります。スマホ決済やQRコード決済が当たり前になり、財布を持ち歩かない人も珍しくありません。
では、クレジットカードを持たない若者が増えると、お金を借りる「キャッシング」との付き合い方はどう変わるのでしょうか。今回は、データを確認しながら雑記ブログらしく考えてみます。
データで見る若年層のクレジットカード保有率
クロス・マーケティングが2026年2月に公表した調査(20〜69歳、1,100名)では、クレジットカードの保有率は全体で78.5%、年代が低いほど保有率は低いという結果でした。 cross-m
年代別に見ると、20代は72.7%、30代は75.0%、40代は74.5%、50代は82.7%、60代は87.7%です。 cross-m
ここで大切なのは、これが「ある時点での年代比較」だという点です。過去と比べて保有率が下がったことを示す推移データではありません。「若年層のカード離れ」を断定するのではなく、若い世代ほど保有率が低めで、カードとの距離感が上の世代とは違うと受け止めるのが、今回のデータからは妥当でしょう。
とはいえ、20代でも7割以上が保有しています。「若者はカードを持たない」と言い切るのは、実態とは少しズレていそうです。
なぜ若年層はクレジットカードから距離を置くのか
データそのものは保有率までですが、背景として次のような理由が考えられます。あくまで筆者の推測です。
1. 支払い手段が多様化した
スマホ決済、電子マネー、デビットカード、プリペイドカードなど、カードがなくても困らない環境が整いました。
2. 「使いすぎ」への警戒心
後払いの仕組みに不安を感じ、口座残高の範囲で使える手段を選ぶ人もいます。
3. 収入面の不安や審査へのハードル
学生や社会人になりたての時期は、収入が少なかったり安定しなかったりします。「審査に通るのか」「年会費がもったいない」と考えて、作らない選択をする人もいるでしょう。
4. 口座と一体型のサービスの台頭
東洋経済の記事によると、銀行口座とカード機能を一体化したサービス「Olive」の新規口座開設者のうち、20代以下が49.2%と最も多くを占めています。若い世代は、カードそのものより、口座とアプリで完結する使い勝手を重視しているのかもしれません。 toyokeizai
クレジットカードを持たないと、キャッシングの入口も変わる
ここからが本題です。クレジットカードには「キャッシング枠」を付けられるものがあり、ショッピング枠とは別に、現金を借りる機能として使えます。カードを持っている人にとっては、急な出費のときに手元にある選択肢のひとつです。
カードを持たない若者は、この入口を最初から持っていません。そのため、急にお金が必要になったとき、次のような流れになることが考えられます。
- 消費者金融やカードローンを、ネットで新たに探して申し込む
- 家族や友人に頼る
- 給料前払いサービスやフリマアプリなど、別の手段で工面する
つまり、「カードに付いているから何となく使えた」という自然な入口が減り、「自分で調べて、目的を持って申し込む」形に変わっていく可能性があります。
メリットとリスクの両面から考える
メリット
カードに付帯していると、つい気軽に使えてしまうのがキャッシングの怖さでもあります。最初から自分で調べて選ぶなら、金利や返済方法を比較する機会が増え、冷静な判断につながりやすいでしょう。
リスク
一方で、クレジットカードの利用実績(クレジットヒストリー)を積む機会が少ないと、いざ借りようとしたときに審査で不利になる可能性があります。また、情報が十分でないまま「今すぐ借りられる」という広告だけで決めてしまう危険もあります。正規の貸金業者かどうかを確認せず、違法な業者に連絡してしまうケースにも注意が必要です。
借りる前に確認したい3つのポイント
- 総量規制を知っておく:貸金業者からの借入は、原則として年収の3分の1までという上限があります。クレジットカードのキャッシング枠も対象に含まれます。
- 金利と返済総額を確認する:金利は日割りで利息が発生します。借りる金額と期間で、総返済額がどう変わるかを事前に計算しましょう。
- 返済計画を先に立てる:「いつ、いくら返せるか」を決めてから借りるのが基本です。返せる見通しが立たないなら、借りない選択肢も視野に入れましょう。
まとめ|「持たない」ことと「借りない」ことは別の話
若い世代ほどクレジットカードの保有率が低めなのは事実ですが、カードを持たないことと、お金を借りなくなることは別の話です。
むしろ、カードという入口が減ることで、借りるときの情報収集や判断が、これまで以上に自己責任になっていくのかもしれません。だからこそ、仕組みを知り、必要以上に怖がらず、借りすぎないバランス感覚が大切だと感じます。
キャッシングは、正しく使えば急な出費を乗り切る手段のひとつです。ただし、あくまで返済が前提の借入であることを忘れず、無理のない範囲で検討してください。
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