2026年10月9日金曜日

クリスマス・お歳暮・年賀状、年末に重なる出費を先に数えてみた

 
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12月に入ると、街の空気がふっと変わりますよね。イルミネーションが灯り、店先にはクリスマスケーキの予約ポスターが並び、郵便局には年賀状の売り場ができる。

なんとなく心が浮き立つ季節です。ところが、そのわくわくの裏側で、財布のなかでは静かに何かが減っています。

「今月、思ったよりお金が残ってない……」

そう気づくのは、たいてい12月の後半、もう手の打ちようがなくなってからです。わたし自身も、何度かそんな年末を過ごしました。

そこで今回は、年末に重なりがちな出費を、先に数えてみることにしました。数える前のぼんやりした不安より、数えたあとの「だいたいこのくらい」のほうが、ずっと心は軽くなります。

年末の出費は「ひとつひとつが小さい」のが厄介

年末の出費がやっかいなのは、ひとつひとつの金額がそれほど大きくないからです。

引っ越しや車の修理のように「ドン」と来る出費なら、嫌でも身構えます。でも年末は、「このくらいなら」「年に一度だし」を、何度も繰り返してしまう。気づいたら、小さな出費が積み重なって、ちょっとした大きさになっています。

それでは、順番に見ていきましょう。金額はあくまで目安です。ご家庭の状況に合わせて、置き換えながら読んでみてください。

① クリスマス関連:5,000円〜30,000円

  • ケーキやチキン、ちょっといいお惣菜
  • お子さんがいればプレゼント
  • パートナーや家族へのささやかな贈り物
  • ツリーや飾りつけ

ひとり暮らしなら、ケーキとちょっとしたごちそうで5,000円前後。お子さんがいるご家庭だと、プレゼントも含めて数万円になることも珍しくありません。

「子どもの笑顔のためなら」と思うと、ここは削りにくい項目ですよね。だからこそ、最初に枠を決めておくのが大切です。

② お歳暮:3,000円〜20,000円

お歳暮は、送る相手が増えるほど、じわじわ効いてきます。

  • 1件あたり3,000円〜5,000円
  • 3件送れば、それだけで10,000円〜15,000円

最近は、お歳暮の習慣を見直す人も増えています。「今年で一区切りにしましょう」と、お互いに納得して終わりにするご家庭もあるようです。続けるか、やめるか、どちらが正しいということはありません。ただ、なんとなく毎年送っているのなら、一度立ち止まってみる価値はあります。

③ 年賀状:2,000円〜8,000円

  • はがき代(1枚85円)
  • 印刷代やインク代
  • 写真プリント代

100枚出せば、はがき代だけで8,500円です。枚数を絞れば、ぐっと抑えられます。

最近は、年賀状じまいをする人や、メッセージアプリで済ませる人も増えました。「本当に続けたい相手」だけに送ると決めるだけで、出費も手間も軽くなります。

④ 帰省・旅行:10,000円〜50,000円

年末年始の帰省は、交通費が一年でいちばん高くなる時期と重なります。

  • 新幹線や飛行機の運賃
  • 手土産
  • 親戚へのお年玉

お年玉は、甥っ子や姪っ子の人数によって、思った以上に大きな金額になります。ここは、一番ブレ幅が大きい項目です。

⑤ 忘年会・新年会:5,000円〜20,000円

1回4,000円〜5,000円として、3回参加すれば15,000円前後です。

断りにくい会ばかりではなく、「ここは大事にしたい会」「今年は遠慮する会」と、あらかじめ仕分けしておくと、気持ちも楽になります。

⑥ 年越し・お正月準備:5,000円〜15,000円

  • 年越しそば、おせち、お雑煮の材料
  • 鏡餅や正月飾り
  • 大掃除の道具や洗剤

おせちを買うと、一気に1万円を超えることもあります。手作りにするか、一部だけ買うか、思いきって通常の食事にするか。ここも、ご家庭によって選び方がさまざまです。

全部足すと、どうなるか

低めに見積もった合計と、高めに見積もった合計を並べてみます。

項目低め高め
クリスマス5,000円30,000円
お歳暮3,000円20,000円
年賀状2,000円8,000円
帰省・旅行10,000円50,000円
忘年会・新年会5,000円20,000円
年越し・お正月5,000円15,000円
合計30,000円143,000円

低めでも3万円。高めなら14万円を超えます。

しかも、これは通常の生活費に上乗せされる金額です。家賃も食費も光熱費も、年末だからといって安くはなってくれません。

この表を初めて自分で作ったとき、わたしは「あれ、思ったより多い」と、思わず声が出ました。でも同時に、少しほっとしたんです。正体が見えたら、怖さが少し減ったから。

先に数えると、できること

数えるだけで終わりにせず、数えたあとに、できることがあります。

1. 優先順位をつける

全部を同じ熱量でやろうとしなくて大丈夫です。「今年はお年玉と帰省を大事にして、年賀状は絞る」というふうに、大事にしたいものだけに、ちゃんとお金をかける。それだけで、満足感は変わります。

2. ボーナスや臨時収入の前に枠を決める

冬のボーナスが出る方は、受け取ってから考えるより、受け取る前に使い道の枠を決めておくのがおすすめです。「入ったから使う」ではなく、「枠のなかで使う」。その順番だけで、年明けの気持ちが違ってきます。

3. 支払いのタイミングを見渡す

クレジットカードで払った分は、翌月、翌々月に請求が来ます。年末に使ったお金の請求が、1月、2月の家計を直撃することも多いんです。

「年が明けたら、また新しい出費がいろいろ来るのに……」という状態を避けるためにも、請求のタイミングまで含めて数えておくと安心です。

それでも足りなそうなとき

数えてみた結果、「どうしても今月は厳しそうだ」とわかる年もあります。そんなとき、まず考えたいのは次の順番です。

  1. 出費そのものを減らせないか(枠を見直す、数を絞る)
  2. 支払いを先に延ばせないか(支払い日の変更、分割の相談)
  3. 家族や身近な人に相談できないか
  4. それでも足りないとき、借入という選択肢を、条件を理解したうえで冷静に検討する

借りること自体は、悪いことではありません。必要なときに、必要な分だけ、返せる範囲で使うなら、家計を整えるための手段のひとつです。

ただし、「年末だから」「みんなやってるから」という勢いだけで借りてしまうと、年明けの返済が、じわじわと重くなってしまうこともあります。

借りる前に、これだけは確認してみてください。

  • 返済額と返済期間:毎月いくら、いつまで払うのか
  • 実質年率と総返済額:利息を含めて、結局いくら返すのか
  • 登録貸金業者かどうか:登録番号を金融庁の検索で確認できます
  • 返済が始まる月の家計:1月、2月の自分が、本当に払えるか

「年末だけ乗り切りたい」という気持ちは、とても自然です。だからこそ、その気持ちに急かされず、年明けの自分にも優しい選択をしてあげてください。

おわりに

年末の出費は、ひとつひとつを見れば、どれも誰かを思う気持ちや、季節を楽しむ気持ちから生まれたものです。ケーキも、お歳暮も、年賀状も、お年玉も。

だからこそ、後悔しない使い方をしたいですよね。

数える前は、なんだか怖くて見ないふりをしていたことが、数えてみると、意外と整理がつく。それが、この季節のいちばんの小さな発見でした。

この年末、あなたの財布と心に、少しだけ余白が残りますように。

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