「日本貸金業協会」という名前を、キャッシングの申込みページや契約書、広告の下の方で見かけたことはありませんか?
小さく書かれていることが多いので、「何の団体なんだろう?」と気になりつつ、そのまま読み飛ばしてしまう人も多いと思います。
でも実はこの協会、お金を借りる人にとっていざというときの味方になってくれる存在です。
今日は、日本貸金業協会がどんな団体なのか、相談窓口では何をしてくれるのかを、できるだけやさしく整理してみます。
日本貸金業協会とは?ひとことで言うと
日本貸金業協会は、貸金業法にもとづいて認可された、貸金業者の自主規制機関です。
「自主規制機関」と聞くと少し難しく感じますが、イメージとしてはこんな感じです。
- 貸金業者が集まって、業界全体のルールを決める
- そのルールをきちんと守っているかを確認する
- 守られていないときには、指導や処分を行う
つまり、貸す側が自分たちで自分たちを厳しくチェックする仕組みを担っている団体です。
ちなみに、貸金業の登録そのものは国や都道府県が行うもので、協会とは別の役割です。「登録を受けた貸金業者の多くが、この協会に加入している」と考えるとわかりやすいと思います。
協会は何をしているの?主な4つの役割
1. 貸金業者へのルール作りと指導
貸金業法という法律に加えて、協会は業界独自の自主規制ルールを定めています。
たとえば、
- 広告の出し方(誤解を与える表現をしない)
- 取立ての方法(迷惑になるような行為をしない)
- 契約時の説明のしかた
といった、お金を借りる人が不利益を受けないためのルールです。会員になっている貸金業者は、これを守ることが求められます。
2. 貸金業者への調査・処分
ルールを作るだけでなく、実際に守られているかを確認する仕組みもあります。
問題があった場合には、会員への指導や処分につながることもあります。「貸す側にもちゃんとブレーキがある」というのは、借りる側にとって安心材料のひとつですよね。
3. 資格試験や研修の実施
貸金業者には、貸金業務取扱主任者という国家資格を持った人を置くことが義務づけられています。この資格試験の実施にも、協会が関わっています。
また、貸金業者の従業員向けの研修なども行われていて、業界全体のレベルを保つための役割を担っています。
4. 貸付自粛制度の運営
あまり知られていませんが、実は大切な制度です。
貸付自粛制度とは、「自分は借りすぎてしまいそうだから、これ以上お金を借りられないようにしたい」という本人からの申出を受けて、その情報を貸金業者が確認できるようにする仕組みです。
借りることに不安を感じている人が、自分自身を守るための選択肢として用意されています。
「借りたいけど借りすぎが怖い」と感じる人にとって、こうした制度があることを知っているだけでも、気持ちが少し楽になるかもしれません。
相談窓口ではどんなことを相談できる?
ここからが、今回のいちばん大事なところです。
日本貸金業協会には、貸金業相談・紛争解決センターという窓口があります。電話や面談などで、貸金業に関する相談を受け付けています。
相談できる内容の例
- 貸金業者の対応に納得がいかない
- 契約内容や返済条件について、よくわからないことがある
- 取立てが厳しくて困っている
- 返済が苦しくて、どうしたらいいかわからない
- 借入先とのトラブルを、どう進めていいかわからない
「こんなことで相談していいのかな」と思うような内容でも、相談の対象になることがあります。
相談は無料
相談そのものは無料で、相談したからといって、何かを契約させられたり、勧誘されたりするものではありません。
また、必要に応じて、生活再生に向けた相談の窓口や、債務整理に関する情報なども案内してもらえる場合があります。
苦情・紛争の解決手続きもある
貸金業者との間でトラブルになってしまった場合には、公平な第三者が間に入って話し合いを進める紛争解決手続という仕組みもあります。
もちろん、すべてのケースで解決が約束されているわけではありません。ただ、「当事者だけでは話が進まない」ときに頼れる選択肢があるというのは、心強いことです。
協会の「会員」かどうかは確認できる?
「いま借りようとしている会社は、ちゃんとした業者なんだろうか」と不安になったときの、確認のポイントも紹介しておきます。
- 日本貸金業協会の公式サイトでは、会員の貸金業者を検索できるページが用意されています
- 金融庁や各財務局・都道府県の登録貸金業者情報もあわせて確認できます
ここで気をつけたいのは、協会に入っていない貸金業者が、すべて悪質というわけではないということ。反対に、会員であっても、利用する前にはきちんと契約内容を確認することが大切です。
あくまで、安心して選ぶための材料のひとつとして考えておくのがよさそうです。
こんなときは、ひとりで抱え込まないで
お金の悩みは、人に話しづらいものです。
- 返済日が近づいてきて、気持ちが重い
- 借入が増えてしまって、どうしたらいいかわからない
- 業者からの連絡が怖くて、スマホを見るのがつらい
そんなときは、家族や友人に話せなくても、第三者の窓口に話してみるという選択肢があります。
日本貸金業協会の相談窓口は、そのうちのひとつです。ほかにも、自治体の消費生活センターや、法テラスなど、公的な相談先があります。
状況によって、向いている窓口は少しずつ違います。「どこに相談すればいいかわからない」という段階でも、まずは話してみること自体に意味があると思います。
連絡先や受付時間は公式サイトで確認を
相談窓口の電話番号、受付時間、面談の予約方法などは、変更されることがあります。
実際に相談するときは、日本貸金業協会の公式サイトで最新の情報を確認してからにしてください。
まとめ
今日のポイントを、あらためて整理します。
- 日本貸金業協会は、貸金業者の自主規制機関
- 業界のルール作りや、会員への指導・研修などを行っている
- 貸付自粛制度のように、借りすぎを防ぐ仕組みもある
- 貸金業相談・紛争解決センターでは、貸金業に関する相談を無料で受け付けている
- 会員かどうかは、公式サイトなどで確認できる
- 悩んだときは、ひとりで抱え込まず、公的な窓口を頼っていい
お金を借りることは、決して悪いことではありません。でも、不安になったときに頼れる場所を知っておくことは、とても大切な準備です。
この記事が、「いざというとき、ここがあるんだな」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※この記事は一般的な情報の整理を目的としたもので、特定の業者や商品を推奨するものではありません。制度の内容や窓口の情報は変更される場合があるため、最新の情報は日本貸金業協会や金融庁などの公式サイトでご確認ください。
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