結婚式の招待状が届いた翌週に訃報が入り、そのあとに友人の出産祝い。こんな月が、誰にでも一度はあると思います。
ひとつひとつは「必要な出費」なので、削るわけにもいきません。ご祝儀、香典、お礼、交通費、服やバッグ、美容院代。気づけば月末の通帳を見て、ため息が出ていた、という人も多いはずです。
この記事では、冠婚葬祭が重なって家計が崩れた月のあとに、慌てずに立て直す手順を整理してみます。
まず「いくら使ったか」を書き出す
立て直しの最初の一歩は、気合いではなく数字の把握です。不安は、金額が見えないときに一番大きくなります。
次の項目に分けて書き出してみてください。
- ご祝儀・香典などの現金で渡したもの
- 交通費・宿泊費
- 衣装・靴・バッグ・クリーニング代
- 美容院・ヘアセット代
- お返し・手土産・お礼
- 外食や二次会などの付き合いの費用
意外と見落としやすいのは、交通費と身支度まわりの費用です。ご祝儀や香典そのものより、周辺の出費が積み重なっていることは珍しくありません。
合計が出たら、「今月の予算を何円オーバーしたか」だけを確認します。ここで自分を責める必要はありません。必要な出費だったのですから。
次に「今月の残り」を組み直す
オーバー分が分かったら、残りの日数で調整できる範囲を見ます。
見直しやすいのは、自分で動かせる変動費です。
- 食費:まとめ買いと作り置きに切り替える
- 外食・コンビニ:回数を決める
- 日用品:今あるストックを先に使う
- サブスク:今月は使っていないものを一時停止する
- 趣味・娯楽:翌月に回せるものは回す
ポイントは、全部を我慢しようとしないことです。極端に切り詰めると、翌月に反動が来て、結局元に戻ります。「今月は外食を週1回にする」くらいの、続けられる目標が現実的です。
来月以降に「分けて」戻していく
一度で取り戻そうとすると、生活が苦しくなります。オーバーした金額は、2〜3か月に分けて少しずつ戻すと考えると気持ちが楽になります。
たとえば3万円の超過なら、翌月から3か月間、毎月1万円ずつ他の費用で調整する。こうすれば、1か月あたりの負担は小さくなります。
またこのタイミングで、固定費も一度見直してみてください。
- スマホの料金プラン
- 使っていないサブスク
- 保険の保障内容の重複
- 光熱費の契約
固定費は一度見直すと、毎月ずっと効いてくるのが強みです。
現金化できるものがないか見てみる
意外と使えるのが、家の中の不用品です。着る機会がなくなった服、使っていない家電、読み終わった本などは、フリマアプリなどで売れることがあります。
ただし、「売れるはず」と見込んだお金は、入金されるまで家計には入れないのが安全です。あくまで足しにする、という位置づけで考えましょう。
それでも足りないときの選択肢
工夫をしても、どうしても月末が厳しいことはあります。ここで「借りる」という選択肢が頭をよぎるのは、決しておかしなことではありません。
ただ、借りる前に次の点は必ず確認してください。
- 借りる金額は、不足分だけにする(余裕を持たせて多めに借りない)
- 返済額と返済日を、先に家計に組み込む
- 利息を含めた総支払額を、自分で計算してみる
- 次の冠婚葬祭が控えていないかを確認する
- 家族や親族など、頼れる人に相談できないかも一度考える
とくに大切なのは、「いつ、いくら返すか」を借りる前に決めておくことです。返済のめどが立たないまま借りると、返済が次の月の家計を圧迫して、「今月だけ」が続いてしまうことがあります。
もし返済が苦しくなりそうなときは、一人で抱え込まず、日本貸金業協会の相談窓口や、法テラスなどの公的な窓口に早めに相談するのも手です。借りる場合は、あくまで無理のない範囲で、計画的にご利用ください。
次の月のために「冠婚葬祭費」の枠をつくる
今回のような月は、残念ながらまた来ます。だからこそ、あらかじめ「冠婚葬祭費」という枠を家計につくっておくのがおすすめです。
年間でいくらくらい使いそうか、過去を振り返って大まかに見積もります。それを12で割って、毎月少しずつ別の口座や封筒に取り分けておく。たとえば月3,000円でも、1年で3万6,000円になります。
「突然の出費」は、実はある程度予測できる出費です。年に何度かは必ず来るものとして、先に備えておけば、慌てることはぐっと減ります。
まとめ
冠婚葬祭が続いた月の家計は、次の流れで立て直せます。
- 使った金額を書き出して、オーバー分を把握する
- 今月の残りを、続けられる範囲で調整する
- オーバー分は、2〜3か月に分けて戻す
- 固定費を見直し、不用品の現金化も検討する
- 足りないときは、借りる前に返済計画を立てる
- 次に備えて、冠婚葬祭費の枠をつくる
人付き合いにお金がかかるのは、それだけ大切なご縁があるということでもあります。崩れてしまった家計は、慌てず、少しずつ整えていけば大丈夫です。
今月のあなたの家計が、少しでも落ち着きますように。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の借入を勧めるものではありません。お借入れは返済能力の範囲内で、契約内容をよくご確認のうえ、ご利用は計画的にお願いします。
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