2026年9月28日月曜日

非正規雇用の増加とキャッシング利用率の変化


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はじめに

「働き方が変わると、お金の借り方も変わるのだろうか」。ふとそんなことを考えたのが、この記事を書いたきっかけです。

パート、アルバイト、契約社員、派遣社員といった非正規雇用で働く人は、この30年ほどで大きく増えました。収入の安定性や将来の見通しは、お金の使い方や借り方にも影響しそうです。

この記事では、非正規雇用の増加とキャッシングの利用について、公的な統計や制度の仕組みを踏まえながら、雑記として考えてみます。

非正規雇用はどれくらい増えたのか

総務省の労働力調査によると、雇用者に占める非正規雇用の割合は、1990年代前半には2割程度でした。近年は4割弱まで上がっており、働く人の約3人に1人以上が非正規という状況です。

背景には、次のような要因が挙げられます。

企業が人件費を柔軟に調整したいというニーズ
育児や介護との両立、副業など、働く側の多様な希望
サービス業や小売業など、非正規の割合が高い産業の拡大
高齢者の再就職・再雇用の増加

非正規雇用は、自分の都合で働く時間を選べるという利点があります。一方で、収入が月ごとに変動しやすく、ボーナスや退職金の制度も限られがちです。この「収入の波」が、お金の使い方や借り方に関わってきます。

収入の不安定さと「借りる理由」の変化

収入が安定している人と比べて、非正規雇用の人は、次のような場面で資金が足りなくなることがあります。

シフトが減った月の生活費の補填
急な病気やケガ、家電の故障などの突発的な出費
給料日までのつなぎ資金
冠婚葬祭、引っ越し、帰省など、まとまった支出

これらは、貯蓄に余裕があれば貯蓄で対応できます。ただ、非正規雇用では貯蓄を積み上げにくい場合もあり、短期的な資金不足を補う手段としてキャッシングが選ばれることがあります。

つまり、非正規雇用の増加とキャッシングの利用は、「浪費」ではなく「収入のブレを埋めるニーズ」という文脈で結びついている可能性があります。

「利用率が上がった」と単純には言い切れない

ここで気をつけたいのは、「非正規が増えたからキャッシング利用率も上がった」と、単純につなげてしまうことです。

キャッシングの利用状況は、次のような要素にも左右されます。

2010年に完全施行された改正貸金業法(総量規制)の影響
銀行カードローンや、スマホ完結型のサービスの普及
キャッシュレス決済の広がりによる、クレジットカードのリボ払い・分割払いの増加
給与前払いサービスなど、新しい選択肢の登場
景気や物価の動向

総量規制により、貸金業者からの借入は原則として年収の3分の1までに制限されています。このため、収入が少ない人は、そもそも借りられる上限額が低くなります。貸付残高の統計を見る際も、「借りたい人が減った」のか「借りにくくなった」のかは分けて考える必要があります。

正確な数字は、日本貸金業協会や金融庁、総務省の最新の統計で確認するのがおすすめです。

非正規雇用の人は審査に通りにくい?

「非正規だとキャッシングの審査に通らない」と思われがちですが、実際にはそうとも限りません。

審査で見られる主なポイントは、次のようなものです。

安定した収入があるか(雇用形態だけでなく、勤続期間や継続性)
他社の借入状況
過去の返済履歴(信用情報)

パートやアルバイトでも、安定して収入を得ている人は、審査に通るケースがあります。一方で、勤続期間が短い場合や、収入が大きく変動する場合は、慎重に判断されることもあります。

借りる前に考えておきたいこと

収入が変動しやすい人ほど、借りる前に次の点を確認しておくと安心です。

1. 返済計画を「収入が少ない月」で考える

収入が多い月を基準にすると、返済が苦しくなりがちです。一番少ない月でも返せる金額かどうかを目安にしてみてください。

2. 借りる目的を整理する

一時的な資金不足なのか、毎月の赤字が続いているのかで、取るべき対策は変わります。赤字が続いている場合は、借入で先送りするより、家計や収入の見直しが先になります。

3. 金利と返済総額を確認する

金利が少し違うだけでも、返済期間が長くなれば総額に差が出ます。契約前に、返済シミュレーションで確認しておきましょう。

4. 借入先が正規の業者か確認する

貸金業者は、金融庁や都道府県への登録が必要です。登録番号を確認するだけでも、悪質な業者を避けやすくなります。

返済が苦しくなったときは

もし返済が難しくなったら、一人で抱え込まないことが大切です。

日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター
法テラス(日本司法支援センター)
各地の消費生活センター
弁護士・司法書士による無料相談

こうした窓口では、状況に合わせた解決方法を案内してもらえます。早めに相談するほど、選べる手段は多くなります。

まとめ

非正規雇用の増加は、働き方の多様化という前向きな面と、収入が不安定になりやすいという面の両方を持っています。その中でキャッシングは、短期的な資金不足を補う手段のひとつとして、多くの人に関わってきたといえるでしょう。

ただし、利用率の変化は、法改正やサービスの多様化などさまざまな要因が絡み合っているため、雇用形態だけで説明できるものではありません。

大切なのは、次の3点です。

借りるかどうかは、自分の収入と支出を確認したうえで決める
返済は、収入が少ない月を基準に無理のない範囲で考える
困ったときは早めに公的な相談窓口を頼る

キャッシングは、正しく理解して計画的に使えば、心強い選択肢にもなります。働き方が変わり続ける時代だからこそ、自分に合ったお金との付き合い方を考えるきっかけになれば幸いです。

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